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女流作家の半生 『エンジェル』
『8人の女たち』や『スイミングプール』のフランソワ・オゾン監督が
手がけた初めてのコスチュームプレイ?ある女流作家の半生を描
きつつ、新しいタイプの女性の生き方を厳しくも、愛情たっぷりに作
り上げた女性の心に訴える作品です。

(C)2006 - Fidelite Films - Headforce 2 - Scope Pictures
- FOZ - Virtual films - Wild Bunch - France 2 Cinema
1900年初頭、イギリスの貧しい家で生まれたエンジェル(ロモーラ・ガライ)
は、作家という夢を実現するべく、自らの著書を出版社に売り込む。やがて、
運良くベストセラー作家へと生まれ変わった彼女は、ある日知り合いから駆
け出しの画家・エスメ(マイケル・ファスベンダー)を紹介され、あっという間に
恋に落ちたエンジェルは、彼に猛烈なほどに愛情を捧げ、遂に結婚を果たす。
作家としての地位、愛する人との結婚生活…自分の望むべきものを手に入れ、
幸せをかみしめるエンジェル。しかし、迫り来る戦争や時代の風潮によって、
彼女の幸せな生活も長くは続かなかった。次から次へと彼女の前に立ちはだ
かる過酷な現実の先に、彼女はどんな人生のシナリオを描いていくのか、賛
否両論な行動もあり、観る人々の心は、どちらに傾くか。
英国の女流作家エリザベス・テイラーの同名小説を原作に、夢見た人生を嘘と
思い込みで実現し、成り上がって行くヒロインの半生を往年のハリウッド映画に
オマージュを捧げた美しい映像と音楽で描き、女のあるいは作家のエゴを容赦
なく暴いてみせている。と言っても、女を描く名手オゾンの眼差しは決して辛辣
なだけではなく、たっぷりと愛情を注ぐことも忘れてはいないのです。ゆえに、安
易な共感を拒むこの特異なキャラクターに最終的には、誰もが魅了されるはず
です。新鋭ロモーラ・ガライの好演も光っていますよ。
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